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22 settembre

Manon

 METの今シーズンのオペラの上演が始まりました。9/19にOpenig night galaがあり、美しく着飾った人々がMETに吸い込まれていくのをみました。
 私たちは20日のManonに行きました。私はすっかり勘違いしてプッチーニのマノン・レスコーだと思っていたのですが、マスネのマノンでした。これら 2つのオペラの原作は、1731年に出版されたアベ・プレヴォーの「ある貴族の回想録」全7巻に含まれる一挿話「シュヴァリエ・デ・グリューとマノン・レスコーの物語」です。マスネが1884年にパリで初演したのが「マノン」、その後プッチーニが1893年にトリノで初演したのが「マノン・レスコー」です。マスネは「タイスの瞑想」の作者としても知られています。
 あらあすじは
1幕
 マノンが修道院にいれられることになり従兄弟のレスコーが迎えにくる。そこで騎士のデ・グリューと出会い、一目で惹かれあった2人は駆け落ちをする。
2幕
 パリのアパートでマノンとデ・グリューが一緒に生活している。マノンは富みへの憧れのためにデ・グリューへの愛が揺らいでいることに気がつく。
3幕
 祭日でにぎわっているパリの遊歩道で人々の歓声に迎えられたマノンがやってきて有頂天になっている。ここでマノンはデ・グリューの父親からデ・グリューが神学校に入ったと聞く。
 マノンは信仰の道へ進もうとしていたデ・グリューをくどき復縁する。
4幕
 マノンに誘われて賭博場にやってきたデ・グリューはいかさまだと訴えられ警察につかまる。
5幕
 デグリューは父親のとりなしで釈放されたが、マノンは流刑されることになった。レスコーが賄賂をつかってマノンを釈放させる。デ・グリューはマノンに一緒に逃げようというが弱りきったマノンは「これがマノン・レスコーの物語」といって息絶える。
 
 プッチーニ版はみたことがないのですが、マスネ版のほうがマノンの感情のゆれを細かく書いているそうです。最初にあらすじだけ読んだときにはあまり理解できなかったのですが、細かく描写されが女心の機微が無理なく表現されていて引き込まれました。
 
 今回はマノン役がRenee Fleming、デ・グリュー役がMarcelo Alvarezでした。特にマノン役が素晴らしい美しく力強い声で魅了されました。
 
 2幕で歌われる「小さなテーブル」が最後に死ぬ直前の回想シーンで出てくるのですがとても印象的でした。パートナーは涙ぐんでいました。
 
 とても素晴らしい舞台で拍手が鳴り止みませんでした。
 
16 giugno

セントラルパーク 野外オペラ

 毎年この時期には無料のアウトドア・イベントがたくさん開催されます。今回は、セントラルパークのグレートローンで開催された野外オペラを見に行きました。演目はサン=サーンスの「サムソンとデリラ」です。

 オペラといっても正装してオペラハウスでみるオペラと違って、気軽なもの。音楽つきのピクニックのような感じでした。皆、軽い夕食とワインを用意して思い思いの場所に腰掛けてみます。中にはスピーカーの真後ろに陣取って寝転んでくつろいでいる人もいます。

 寒くなってきたので残念ながら私たちは早々に引き上げてしまったのですが、今度は毛布や簡易チェアーをもってきてのんびり楽しみたい思いました。

 

13 maggio

トスカ

 そろそろ今シーズンのオペラも終わりです。MET(メトロポリタン・オペラ・ハウス)にプッチーニのトスカをみにいきました。プッチーニの作品は結構好きで、今までボエーム、蝶々夫人、トゥーランドットをみたことがあります。特にトゥーランドットはパリでみたのですが、「誰も寝てはならぬ」の有名なアリアと、最後にたくさんの子供たちが黄色い旗をいっせいに広げるなかで繰り広げられる感動的な結末が非常に印象に残っています。METでもみたかったのですが、見逃してしまいました。

 トスカは共和党と旧王制派がせめぎあうローマを舞台に繰り広げられる恋愛悲劇です。歌姫トスカと画家のカヴァラドッシの恋に権力を振りかざす警視総監スカルピアがからみ、最後には主要登場人物がいずれも壮絶な死をとげるという物語です。

 印象に残ったのは二幕の有名なトスカのアリア「歌に生き、恋に生き」の部分と三幕のカヴァラドッシの「星は光りぬ」です。「歌に生き、恋に生き」は歌に恋に生きてきたが他人には決して悪いことをせず恵まれない人を助け、祭壇には祈りと花をささげてきたのになぜ、神様はこのようなむごいしうちをするのですか、と嘆く歌です。非常に美しい見事なアリアでした。カヴァラドッシはこの日は急遽代役のSalvatore Licitraという人が歌ったのですが、トスカへの熱い思い惜別の情が非常によく表現されていてよかったです。

 トスカの舞台となった建築物は皆ローマのテヴェレ川沿いに建っているそうですが、三幕のトスカが飛び降りるのは聖アンジェロ城だそうです。これはヴァチカンのすぐ近くにたっていて昔記念写真をとったことがある場所だったので懐かしくうれしくなりました。

 劇的で印象深い作品だと思いました。オペラは特にMETの作品はチケットが高くなかなかみることができないのですが、映画ともミュージカルとも違った素晴らしさがあると再度認識しました。来シーズンが楽しみです。