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30 settembre

イサム・ノグチ庭園美術館

 イサム・ノグチ庭園美術館に行きました。イサム・ノグチは以前ホイットニー美術館で特別展をやっていたときに興味を持ち、一度行ってみたいなあと思っていました。
 この美術館は1985年に設立されたものでたった一人の芸術家の美術館としてはアメリカで初めてだということです。2004年6月に改装されました。
 土日のみマンハッタンのアジアソサエティから有料シャトルバスがでているということなのですが、前回乗り損ねて結局いけなかったので、今回は平日に地下鉄でクイーンズまで行き、バスに乗り換えていきました。
 
 美術館自体はこじんまりとしていて居心地のいい美術館でした。各作品はいくつかのブロックに分かれて展示されています。作品そのものには説明がついておらず、各部屋の入り口にあるプラスチックの説明板を借りて読むことになっていました。
 
 いろいろな作品がありましたが、"awaodori"と"walking void"という作品が心に残りました。
 
 ビデオ室ではノグチの作品と一生を説明するビデオが上映されていました。ノグチ自身の言葉で語られるビデオはとても印象深く、このビデオをみることでより作品が理解できるように思いました。
 
  彼の作品は、美術館の室内で見るのもいいのですが、やはり屋外で季節や天候の移り変わりの中、そしてプレイグラウンドや公園などに代表されるように人々とのかかわりの中にただずんでいるのが似合っていると思いました。ビデオではしんしんと積もる雪にうずもれた作品や、子ども達やダンサーが歓声を上げている明るい光の中の作品が上映されていました。
 
 マンハッタンにもいろいろなところに彼の作品があります。ロウアー・マンハッタンにあるレッド・キューブが有名ですね。そのほかハドソンリバーに面したリバーサイドパークのプレイグランドも設計したそうなので一度行ってみたいなあと思いました。
18 agosto

ストリートアート

 今英語の学校でとっているクラスのひとつにが、creative writing というクラスがあります。いろんな角度から主に自由な発想でどんどん文章を書くことを目標としたクラスです。
 とてもいいクラスで毎週楽しみにしています。
 このクラスは週1回6週間のコースなのですが最終的な目標として、NYに関するなにかしらの詩や作文をするのですが、わたしはストリートアートを題材に選びました。
 
 NYは散歩するのにとても面白い街です。いたるところに何気なく面白い彫刻が置いてあったり、(ときには突然出現したり)、ペイントしたり、落書き?(パブリックアート)があったりします。
 
 私はどちらかというと古典的なアートが好きなのですが、最近この課題のこともあって少しずつ楽しめるようになってきました。
 
13 agosto

American Folk Art Museum

 American Fork Art Museum に行ってきました。これはアメリカ民芸美術館というのでしょうか、いろいろな絵画、彫刻、調度品、タペストリーなどが飾ってあります。でも民芸品なので理解不能な孤高のコンセプトを持つものというよりは、むしろ作品を取り巻く人々が創造できるような温かみがある、親しみやすい、時にはくすっと笑ってしまうような作品が多かったです。
 小さな刺繍の大リーグの選手をモチーフにした作品になんと松井選手がいてとてもうれしくなりました。
 
 最近NYも暑い日が続いて、外出が嫌になることも多いのですが、秋に忙しくなる前にたくさん美術館に行こうと思っています。今月はPS1 Contemporary Art Museum, The Chelsea Art Museum (+移転改装中のNew Museum of Contemporary Artも少し展示されていました), Asia Society &Museum, The Museum for African Artに行ってきました。
 
 NYの好きなところの一つは、歩けばあたるくらい大小たくさんの美術館がるところです。なかには斬新過ぎて凡人の私には理解のできないものもあるのですが、でも今理解できなくてもいつかはっとインスピレーションをえることもあるかもしれないと思って食わず嫌いをせずに見に行こうと思っています。
09 gennaio

メトロポリタン美術館 中国美術展

 メトロポリタン美術館に行ってきました。今日は特別展の中国美術展を見ました。今回は中国:黄金時代の黎明 200-750 AD.というタイトルでこの時代の美術・工芸品が展示されていました。土で作った馬に乗った兵隊や、鈍い光をはなつエメラルドグリーの4世紀のガラス細工や、シルクでできた仏教絵、仏像などなど展示されていました。中東、中央アジアそして中国を結ぶシルクロードでは様々な美しいものが取引されていたんだと感じました。そしてその文化が日本にも多大な影響をあたえたんだなあと思いました。

 最近メトロポリタン美術館の年間会員になったので思い立ったときふら~っといけるようになってとてもうれしいです。やっぱり12ドル払うと思うと朝から気合を入れて一日見なければいけない気がしてしまうから。一年間に5回行けば元がとれるのでこれからも時々ふら~っと行こうと思います。

06 gennaio

ホイットニー美術館 ノグチ・イサム展

 12月末にホイットニー美術館のイサム・ノグチ展に行きました。イサム・ノグチの作品を実際に見るのは初めてでした。

 1904年にアメリカのロサンゼルスでアメリカ人のレオニーギルモアの私生児として生まれました。アメリカで詩人として活躍した父野口米次郎はそのときすでに帰国していました。その後日本で少年時代を過ごしますが自然への鋭敏な感覚に多大な影響をうけつつも、ハーフへの差別に苦しみ、高校から再びアメリカに渡ります。高校卒業後コロンビア大学で医師を目指すとともに美術学校に通います。そこで彫刻家として生きていく決意をし、パリに留学しコンスタンティン・ブランクーシの助手をしながら抽象彫刻を学びました。その後東洋への旅に出て再び日本を訪れました。しかし日本にいればアメリカ人、アメリカにいれば日本人とどこにも帰属しない孤独感に苦しんでいました。戦争中自らアリゾナの日系人強制収容所に入りますがそこにも居場所はなく志半ばで退去します。その後戦後の日本で禅の庭や伝統技術にふれ作品にいっそう東洋的な要素が表現されるようになりました。日本の女優山口淑子と恋に落ち、陶芸制作や光の彫刻「あかり」を生み出しました。晩年はニューヨークと日本を行き来する生活をし、「大地を彫刻する」という思想のもと、公園や遊園地などのランドスケープデザインにも取り組みました。80歳になってやっとアメリカの偉大な芸術家として認められ、1988年84才で逝去しました。

 彼の作品は素材も表現方法も本当に多彩だと思いました。ダイナミックな石や金属の彫刻とともに和紙を使ったひかりの繊細な彫刻もあります。見る人や場所によって様々なものにみえて面白かったです。東洋と西洋の思想が自然に融合しているかんじがしました。あかりのシリーズは和紙を通してやわらかい光がほのかに差し込んでなんだかとても落ち着く感じがしました。自分のアイデンティティーに苦しんだ結果、様々な壁を超えて融合調和するという発想が、「大地を彫刻する」という発想と結びついていったのだろうかと思いました。今回は室内なので庭園とかも見てみたいなと思いました。札幌の「モエレ沼公園」が2005年にすべてが完成予定ということなのでいつか行ってみたいと思います。またクイーンズのイサム・ノグチ庭園美術館にも行ってみたいと思います。

11 dicembre

MOMA(Museum of Modern Art)

 75周年記念に2004年11月にミッドタウンに再オープンした、MOMAに行ってきました。今週の金曜日はTarget Free Friday Night期間中で16時以降ただで入れる日(通常は大人20ドル・・・・全米一高いといううわさもあります。)なので、大盛況でした。53丁目から十重二十重の列で54丁目まで並んでいました。入場まで一時間近くしとしと降る寒い雨の中待ちましたが、待ったかいがありました。

 MOMAは1階がロビー、2階がコンテンポラリーギャラリー、版画・挿画本、メディア、3階が建築・デザイン、ドローイング、写真、4・5階が絵画・彫刻、6階が特別展になっています。私は特に絵画に興味があるので5階から見て回りました。

 5階は19世紀から現在にいたるまでの作品が展示されています。セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、ルソー、ピカソ、クリムト、シャガール、カンディンスキー、マティス、ワイエスなどの作品が展示されています。圧倒的な迫力があったのはピカソが1907年に発表してキュビスムの誕生を告げることになった「アヴィニョンの娘達」です。独特な切り込むようなラインで茶、白、青の3パートに分かれた部分に様々なポーズをとった5人の女性が243.9X233.7cmの大画面に描かれています。右の二人の女性は一瞬夜叉のようだと思いましたが、全体をみているとだんだん力強さ、自由、内面の様々な側面が感じられ美しいと思いました。そのほかの画家ではクリムトの「希望Ⅱ」、シャガールの「私と村」、ワイエス「クリスチーナの世界」も心に残りました。

 近代の絵画を見ていて面白いと思ったのは、印象派の皮相な美しさより内面をとらえようとした後期印象派セザンヌの遠近傾斜のきつい画法、からキュビズムへの流れです。

 1926年コンスタンティン・ブランクーシがインタビューで語っています。「ものの本質は、外的な形でなく、その本質にある。。。真実が本質にあるものを、外面を真似ることで表現することは誰にもできない」と。19世紀の発達してきた写真の影響もあり、写実的であることよりむしろ本質を真実をとらえたいという願いを絵画から強く感じました。その共感が、画面が私たちの日常見ているものと大きく異なっていても、表現しがたい感動を覚える原動力となっているのだと思いました。

 今回は5階を中心に見て回ったのですが、建築、デザイン、コンテンポラリーギャラリーも楽しかったです。日本にいるときはあまり美術館に行かなかったのでまったく知らなかったのですが、結構日本人の作品もあってうれしくなりました。MOMAの設計は、日本人の谷口吉生によるものです。日本では葛西臨海水族館、東京都国立博物館法隆寺宝物館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、豊田市美術館などを設計しています。MOMAでも彼の設計した9つの美術館が模型とともに展示されていました。

 勉強不足で特に20世紀後半以降の現代美術は興味を持てず楽しめないこともあるのですが、NYにはいろいろなアートがあるので親しんで行きたいと思います。

09 dicembre

フェルメール

 フェルメールという画家が好きです。フェルメールは17世紀のオランダの画家です。若い女性が窓から差し込む光の下で、手紙を読んだり、牛乳をついだり、楽器をひいたりしている絵などを描いた、風俗画家として活躍した人です。最近、フェルメールの真珠の耳飾の少女を題材とした、"Girl with a Pearl Earring" というトレイシー・シュヴァリエの小説が映画化されましたね。

 初めて彼の絵に実際に接したのがNYにあるフリック・コレクションの「兵士と笑う女」、「稽古の中断」、「女と召使い」でした。決して大きな絵ではないけどなぜか心に残る、見れば見るほどその世界に引き込まれていきそうな絵だと思いました。そのとき購入したフェルメールの絵画集で始めてこの画家の現存する真作と認められる作品が30点あまりしかないことや、カメラ・オブスキュラ(レンズを通じて実像を投射する装置)を使用して描いたのではないかという説があることを知りました。その後もこの画家の静謐な光の中にただずむ日常を描いた絵に強く心をひかれて他の美術館にも作品を探しに行きました。幸いアメリカには作品が多くあります。メトロポリタン美術館に5点、フリック・コレクションに3点、フィラデルフィア美術館に1点、ワシントン・ナショナルギャラリーに4点(うち1点のフルートを持つ女は贋作という研究者もいる)、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に1点(盗難されたまま)あります。

 私は今まで見た中では、メトロポリタン美術館の「少女」、「窓辺で水差しを持つ女」、ワシントンナショナルギャラリーの「天秤を持つ女」が特に好きです。「窓辺で水差しを持つ女」では窓からの柔らかな光の中、青とくすんだ黄色の衣装としみひとつないであろう白い頭巾で水差しをもつ女性の清貧な輝きに心惹かれます。「天秤を持つ女」ではこの絵の中の天秤を研究者が電子顕微鏡で拡大したところ何ものってなかったとのことですが、この絵の背景に描かれている「最後の審判」も考えると、この女性が量っているのは一体何であろうと興味をひかれます。「少女」はモナ・リザにもたとえられる不思議な微笑で私達を見下ろしていて、いつもその前に腰をおろし飽きずにずっと眺めている人がいます。

 たまたま2004年の11月号のAERAに特集がでていました。フェルメールの魔法にとりつかれ熱狂的信者や巡礼者もいるとのことです。私も彼の魔法にとりつかれた一人です。DVDや本も読み漁っています。小林頼子さんの「謎解きフェルメール」がわかりやすくて面白かったです。

 いつか機会があったら、是非オランダに行ってみたいなと思っています。マウリッツハイス美術館の「真珠の首飾りの少女」を見てみたいし、彼の故郷のデルフトにあるレストラン「フェルメール」にも行ってみたいと思っています。Master of Light にすっかり魅せられてしまいました。